庭JAPANから「陸前高田未来商店街みらいの庭つくりプロジェクト」の報告

  「陸前高田未来商店街のみらいの庭つくりプロジェクト」
木を植える重みをこれほど感じたことはない。
苗木を三本植えるのに三時間以上もかかってしまった。こんな経験は初めてだ。多分修行中でもこんなに時間はかからなかったんやないかな。
石巻市で庭JAPANが活動していた時に未来商店街の事務局の種坂さんから電話がきた。そして実際、現地を見にいけたのが一年目の慰霊祭の後だった。まだ陸前高田未来商店街は混沌としており、とても自分たちが入れる感じはしなかった。それからまた一年が経ち、やっと庭JAPANとして関われる、そう感じた。
昨年陸前高田市を訪れた時感じた「この地は完膚無きまでに叩かれてしまった」という思いは一年経った今も変わらなかった。むしろ津波という記憶が薄れてきている否被災地である場に住む自分たち、が感じた震災一年後から二年目を迎えた時間感覚をぶちのめした。
唯一新たな兆しとして立ち上がったのは「新たな奇跡の一本松」。
晩年のマイケルジャクソンのようなその松は異様な姿で街を見下ろしていた。
そんな地の津波が襲ったエリアに庭をつくる。木を植える。
自分たちが日々当たり前の様にしている行為がこんな重みを持っているとは思はなかった。
被災地に住んでいる人々は日々それを感じているのだろう。
分かってもらえないに違いないという思いを噛み締めているのだろう。
それでも時は過ぎ、地は受け入れ、木が植えられるまでになった。
あらためて感じた。木は未来だ。
植えられた木を見て
「いつ葉が出るの?」「いつ花が咲くの?」「来年はどのくらい大きくなってるの?」「五年後に私たちがこの仮設商店街を出て行く時はこの木たちはどうなってしまうの?」
様々な未来の話が出た。
東北の沿岸部に今溢れているのは仮設による生活です。
それは仮の住まいであって、法によって時間が切られています。
その人たちがいよいよ終の住処にたどり着ける時、庭JAPANはその人たちが愛し育てたこの木たちを永住の地に移し植えるお手伝いをしたいと思います。
長期の活動になってしまいますが、被災地の人々が本当に自分達らしい生活を送れるようになるまで活動します。
                                                 平成25年3月15日 庭JAPAN 古川乾提

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